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瀬戸内海から地球が見える
 2008年11月8日、17時から一時間ホームテレビの番組で、タイトルのような放送があった。

 ナルトビエイが、5年くらい前から山口県山陽小野田市の海に多く現れているというお話。
 ここ山陽小野田市は、潜水によるアサリ漁が盛んだったが、近年その獲る漁が一気に減少したとのこと(ナルトビエイが一日に食べるアサリは約5kgと言われている)

 このナルトビエイ、インドあたりが生息地だったが、1989年の終わりに長崎県五島列島の一つ『奈留島』で最初に確認されたことからナルトビエイと名付けられたとの説明だった。
 1990年代には広範囲で確認され始めたエイ。
 どうやら、山陽小野田市沖を産卵地としているらしく、捕獲される9割が卵胎生の子を持つメスらしい。
 アサリ漁の天敵として駆除も行われ、5月~7月で2000匹36トンも捕獲されたとのこと。

 身近なところでは、広島県有数のアサリ産地の廿日市市大野町、ここでも数年前から「ある魚」によるアサリ被害が語られ始めた。
 当初はエイの仕業とされ、アサリ漁場に杭が多く立てられていた。しかし、最近ではそこはネットで覆われている。エイなら杭だけで十分なはず・・・・。
 実は、大野町のアサリ被害はエイではなく、チヌの仕業だと水中撮影によって明かされている。まるで、鯉が泥を吸っては吐いているような仕草でチヌがアサリをあさっている様子がテレビに映し出された。
 一時、放流と言えばこのおさかな、と言われるくらいチヌが放流された。そのせいで、広島湾にはチヌが増え続け、牡蠣の稚貝などにもかなりの被害がでているようす。

 話はナルトビエイに戻るが、現在では岡山沖まで進出しているとのお話。
 やはり主な原因は、瀬戸内海の海水温上昇にあるようだ。もともと冬期には8度Cまで下がっていた瀬戸内海の海水温が、最近では10度Cくらいにしか下がらないらしい。
 たった1~2度と思われるなかれ、おさかなの1度Cはとても大変な温度なんです。
 周防大島には、ニホンアワサンゴやハリセンボンなどが繁殖を始め、あちこちではホシササノハベラが横行している。

 今後、瀬戸内海はどうなっていくのか非常に心配である。


 昨日釣ったキューセンベラの25㌢。この数字は、我々全日本サーフ会員には非常に『惜しい!!』寸法です。この在来のおさかなさん、ホシササノベラに駆逐されなければいいのだが・・・。
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2008/11/12 19:59 | お魚の生態

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