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夏ガレイ。

 昨年の6月22日に、35㌢、32・5㌢、29㌢のマコガレイを釣った友人が、今年も6月13日に37・5㌢と36㌢の夏ガレイを釣ってきました。
 更なる夏ガレイの記録更新を・・・・・・・・と言ったところ、6月27日に行ったそうで下の写真が送られてきました。

           
     (29㌢のマコガレイと、高級魚?のキュウセンベラ)

 現在広島湾でさかんに行われているマコガレイの放流は、年末に孵化させた稚魚が4~5㌢になるこの時期に行われることが多いようです。



 当然、この時期に放流された稚魚は、冬系のおさかなとはいえ、結構水温の上がる沿岸で暮らします。
 これは、自然界で産卵・孵化したマコガレイの稚魚にも言えることで、4~5㌢の稚魚が文献で言うところの親魚のように夏場には、60m~70mの深場に落ちていくことなどありません。
 10数㌢の二年魚も沿岸で過ごすことが多いと聞いています。

 これは、同じ冬魚のアイナメにも言えることで、この時期のキス釣りによく10㌢未満のアイナメが掛かることがありますよね。

 ただ、今回のように30㌢オーバーやそれに近いサイズが、文献どおり深場に落ちずに6月下旬まで釣れるというのは、非常に興味深いことと言えます。



 (広島湾の水深をブルーの濃淡であらわしています。画面をクリックして拡大して観てください)
  
 彼が夏ガレイを釣る場所の近くには、水深のある場所があるのも一因だろうか??)


 ところで、またまた近くのスーパーの話題ですが・・・・・・。
昨日のこと、アサリがパック詰めで売られていました。
27日に詰めて28日までのが、28日に詰めて29日までのモノより50円も安い。
確かに口を開けて水管を伸ばしていて、パッと見は弱っている感じがする。

 私はためらうことなく、当日分の安い方を手に取りました。
アサリは、海水の入ったポリ袋に入れられているので、酸素不足になっているだけなのです。
買って帰り、アサリのパックを振ってみると、水中に酸素が廻るのでアサリが元気になりました。

 この原理?に気が付いたのはずいぶん昔のことです。

 鴨谷計幸師の主導のもと、1979年10月10日、広島市の三越デパートで《世界の釣り展》が開催されました。



 当時の人気テレビ番組、《11PM》の服部善郎名人や中井戸嘉彦氏、小西和人氏、藤沢淳一郎氏、弾濤竿氏など著名な釣り師や、江戸の和竿職人の実演などのほか、いろんな展示で賑わいました。

 私は二日間会場案内に立ったほか、前日に芸北町(現北広島町)の養魚場から、生きたアマゴを三越まで運ぶ仕事を仰せつかりました。
 酸素の入った大きなビニール袋の中、元気に泳ぎ回るアマゴを見て安心し、途中の喫茶店に入って一休み・・・・・・・・・・。

 一服して出てみると!!!!!なんとあれほど元気に泳いでいたアマゴがプ~カプカ!!!
慌てたのなんの、神様仏様・・・・・と、祈るような気持ちでゆすってみたら、水の中に酸素が混じったせいで、元気に泳ぎだしました(^_^)/

 つまり、車が走っているうちは水の中に酸素が適度に混じるからいいものの、じっと停まっていると、水は水、酸素は酸素で分かれているので、水中の酸素が足りなかったわけ。
 かくして、無事任務終了となったことを今でも鮮明に覚えています。

 これはエサを活かしておく上でも重要です。

 海水を入れすぎたまま、動かさないでいると酸素不足で弱ってしまいます。

      

   (元気なうちは、海水は無しかちょんびりあれば十分です)

 

 (これくらい海水があると、動く車の中ならいいが、動かない場合は海水を入れ替えたり、ゆすったり混ぜっ返して、酸素を海水に取り込む必要があります)

       

  (心配な場合は上の写真のように、海水ちょんびりと砂を混ぜておくと、勝手に動いています)




















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2016/06/29 08:22 | お魚の生態

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