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クロダイの乗っ込みが。

 愛犬ぷりんと一緒に隣町にある自然公園に行ってきました。
桜が終わり、今は藤の花が真っ盛りでした。





 藤の花が咲き誇るこの時期、クマンバチが「ブ~ン♪ブ~ン♪」と羽音をたてて飛び交っています。
 岩国市由宇町の投げ釣り名人の弁を借りると「クマンバチが飛び始めると、産卵時期を迎えたチヌの肛門が赤くなり釣れ始める」とのこと。

 そのとおり、いつも5月に入ると投げで良型クロダイが釣れ始めます。
やはり自然界においては、「キンモクセイとカレイ」のように「クマンバチと上りチヌ」は密接な関係があるようです。

 いつだったか、「チヌ祭りじゃ!」とのタイトルのブログを書いたことがあります。
投げチヌと言えばエサはコウジ?という方もいますが、私は地掘りホンムシが最適だと思っています。

 5月になったら、よい潮回りを選んで投げチヌに行ってみることにしましょう。

 今日の愛犬ぷりんとの散歩ですが、以前このブログに「ぷりんを探せ」で書いたことのある、ぷりんにそっくりのマロンくんが闘病の末、4月19日午後3時に亡くなったとお聞きし、少しでもぷりんと一緒の時間を取ろう・・・・・と思って出かけたのです。 



(府中町にある、みくまり公園の草摺りの滝をバックに)

 マロンくんが行った天国を見ているのかな?
ぷりんと重ね合せて、涙がついつい出てしまいます。






 









 

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2015/04/22 17:26 | お魚の生態
孵化してからのカレイの成長度。

 先日、カレイなどの研究をされている方に、7月に放流されたカレイの稚魚には、『夏場には水深のある場所で過ごし、秋には産卵のために浅場に寄ってくる』という、「【習性】は持ち合わせていないはずですが、どんな状況になるのでしょうか?」とお聞きしましたら、次のようなメールをいただきました。

 大阪水試研究報告(1997)によると
【大阪湾におけるマコガレイの移動】として
 0歳魚は孵化後1ヶ月程度で沿岸漁場よりも浅い海域に着底する。

 その後、同所で成育し、同年の8月になると成長のよいものは沿岸漁場に加入し始め、漁獲されるようになる。
しかし、主群はなお浅海域に留まっており、翌年の3月から沿岸漁場に大挙して加入してくる。
これらの群は、6~10月には沿岸~沖合域まで漁場全体に広く分布するようになり、6・7月ではむしろ沖合いでの分布量が多くなる。

 11、12月には分布域は沿岸に縮小するが、翌年1月には2歳魚となって、再び沖合いに分布域を拡大し、2月以降は沖合漁場から深所に移動する。
 また、2歳以上の大型群は、3~11月まで主群は沖合漁場の外の深所で生息しているが、12月には産卵場への移動のため、漁場内に大量に加入してくる。

 1月には沿岸まで分布域を拡大するが、2月以降は再び沖合漁場から深所に移動するものと推測される。

 とのことです。

 それもそうですよね、放流したカレイの稚魚も、自然に孵化した稚魚も同じ条件ですから、文献にあるように浅場で一緒に過ごして、徐々に成長して行動をしていくのでしょうね。



(私が今まで釣った中で、一番小さい7㌢のカレイ。 山口県での青ギス釣りの小さなハリに釣れました)

 このカレイたちも、翌年1月には沖合いに行き、2月以降はさらに深所に移動をするのでしょうね。

 合わせて、その研究されている方から計算式で求めたマコガレイの年齢と平均全長もいただきました。

 それによると、
雌で1歳 9cm、2歳 19・6cm、3歳 25・5cm、4歳 28・9cm、5歳 30・8cm、6歳 31・9cm

雄は1歳 10・4cm、2歳 18・7cm、3歳 22・7cm、4歳 24・5cm、5歳25・4cm

 とのことです。

 1981年に発行された、週刊釣りサンデー別冊の【カレイのすべて】にも、『成長は緩やかで1歳で10cm、2歳で
15cm、3歳で20cmあまりになる・・・・』と、マコガレイについて書かれています。



(1981年11月10日発行の週刊釣りサンデー別冊魚シリーズ1 【カレイのすべて】表紙)




 となると、昨年の10月13日に釣ったこのマコガレイたち、それぞれ何歳なのでしょう・・・・・・。



【無責任極まりない与太話】

 今、日本では【消費税増税】【尖閣問題】【オスプレイ配置問題】など、問題山積ですね・・・・・・・。
尖閣諸島のうち、南小島か魚釣島に何機かの【オスプレイ分駐所】を作ったらどうでしょう・・・・・・。
 1940年までは数十人の人が住んでいたそうですが、現在は無人島なので万一の事故があっても、人的被害は・・・・・。
 分駐所ができると、どこかに母港が必要となりますが、尖閣問題があるかぎりどこかの自治体も受けざるをえないかも?

 昨日、いつも美味しいお魚をいただいているOさんから、大きなケンサキイカ3ハイ、少し小振りのケンサキイカ5ハイ、マダイの40数㌢にヨコスジフエダイ40㌢弱をいただきました。
 大き目のケンサキは刺身、やや小振りは沖漬け風にタレに漬けました。
 マダイは、鯛そうめんにしておいしくいただきました。
それで、すこしビールの量が多かったようで酔っ払っていますので、こんなたわ言をお許しあれ・・・・・・・。

【今日のぷりん】

 先に起きた日は、いつもこうやって二階からお母さんやお姉ちゃんが降りてくるのを待ち続けます。
本当にかわいいものです・・・・・。



 


2012/07/11 10:25 | お魚の生態
夏カレイ、キス、ムシ、幻の魚。
カレイのお話
 カレイなどの研究をされている、ある方のお手伝いを買って出たのは、今年2月ころのこと・・・・。
夏にもカレイが釣れる・・・・・・・を調べておられるので、これまでに夏に釣れたカレイの【あるデータ】も、私が借りられるところから借りてお送りした。

 それからとある場所で、【定点観測】を、と2回ほどご一緒しました。
しかし、私は同じところで釣るのが苦手で、あちこち釣り歩きたいので、私の代わりに絶好の調査捕鯨ならぬ【調査捕鰈】のための研究助手をお願いしました。
 
 その方は【カレイ命】の熱心な方で、相方さんと二人で釣行が多く、ふたりだと二ヶ所のポイントに分かれて、その日その日で釣れる場所も探れるので、私が一ヶ所で粘るよりは効率がいいからです。

 まったくよく出来た助手(すみません)で、5月6日は36㌢、35㌢、19㌢を釣り
 5月20日と、21日も30㌢オーバーを釣り、それぞれ釣れた時間と潮の流れまで報告してくれます。

 6月17日も、あれでも夏カレイがいないか?と釣行してくださいましたが、キスとベラが数匹づつとの報告がありました。



 研究をされていてお忙しい方と、あちこち行きたい私だけより、ずっと熱心で素晴らしい報告をしてもらえます。

 研究をされている方や、助手を買って出てくださった人たちのお力で、カレイの謎に少しでも近づきたいものです・・・・・。

 今月18日は、公益財団法人 日本釣振興会 中国地区支部により、みなさんの放流募金の一部で、マコガレイの放流に行きます。

 孵化したマコガレイの稚魚を放流するには、暑いのですがこの時期がいいそうです。
でも、文献にあるように『カレイは通常、水深60~70mの深い場所で夏を過ごし、涼しくなる秋には産卵のために浅い場所にやってくる』と言われていますが、今回の放流カレイのように、深海へ帰ることを知らないカレイはどうなるのだろう?と、冒頭書きました【ある研究者】の方にお聞きしたところ、大阪での研究データを送信してくださいました。

 湖産の鮎が放流されても群れを作って争わない・・・・などと聞いたことがあるので、放流カレイについても素人考えで、お聞きした次第です。

キスのお話
 今年の山陰のキスはどうでしょう?
私は、生まれて初めて7月上旬の引き釣りで、10㌢未満の去年子のようなマイクロピンを釣りました。

 いつもの年は、いくら小さいと言っても12~13㌢はあるし、数も素バリなしでそこそこ釣れるのですが・・・・。
出雲の海岸によく行かれる雲南市のK蜜さんと、美郷町のTさんに出雲から江津までのキス状況をお聞きしましたが、昨年に比べ数段に悪いようです。



(このマイクロピンは、去年の12月に私が生まれて初めて釣った8㌢のキスです。こんなのが数匹釣れました)

 この雨が上がる来週あたりから、例年どおりの釣果が出るといいのですが・・・・・・。

ムシのお話
 昨日の朝、テレビを観ていると(雨でテレビを観るか、ぷりんと遊ぶしか仕方が無い)、いろんな動物の寿命について放送していました。
 ゾウガメの寿命は約100年だが、ミツバチ(はたらきバチ)は約40日の寿命とのこと・・・・・・・。



となると、先日山陰のN港で助けたミツバチの寿命はたった40日、助けた日がこのミツバチにとって40日めか39日だったりして・・・・とひとり笑ってしまいました。

幻の魚
 そう言えば、いつもおいしいお魚やイカなどをいただいているOさんから、先日も「アコウ要りませんか?」とメールがあり、43㌢のアコウを頂戴し、刺身とアラは煮付けでおいしくいただきました。



(今回いただいた40㌢オーバーのアコウ、シャコやエビなどがおなかから出てきました。こんなエサを食べているのだからおいしいはずです)

 よくアコウのことを【幻の魚】と言いますが、Oさんのお陰で我が家では年に2~3回はいただき、幻ではなくなっています。

番外編
 ヒマな時は、RCCテレビの【水戸黄門】の再放送を観ています。
昨日放送の第25部門で、黄門さまご一行が泊まっている温泉宿の、床の間に掛けられた掛軸、宮本武蔵が描いた有名な【枯木鳴鵙図】が掛かっていた。
 水戸光圀は1628年~1701年まで生きたので、1640年に描かれたと言われる【枯木鳴鵙図】が存在しても、時代的にはセーフですが、描かれてたった50~60年で複写の掛軸が、那須の温泉宿に出回るわけもなし・・・・・、とつまらないことに拘ってしまいました・・・・・・釣りに行かないからヒマなんです。

ぷりんネタ
 ところで、前回のブログ【自前のカレンダー】は、『いぬネタ』でおもしろくはなかったでしょうが、美郷町のTさんから「ぷりんのカレンダー良かったですよ!娘たちがよろこんでかぶりついていました」とメールをくださいました。
 手前味噌で・・・・・と多少へこんでいましたが、このように言っていただける人がいてよかったです。



 

2012/07/05 16:23 | お魚の生態
大ギス考。
 シロギスの寿命は、何歳くらいなのだろう・・・・・・・?
いろいろな説があるようだが、おおむね10年と少々・・・・・との意見に私も賛成である。

 週刊釣りサンデー別冊【キスのすべて】【新キスのすべて】によると、次のように書かれている。

『瀬戸内海のシロギスの成長は1年で体長(吻端から尾ビレの付け根まで)8㌢、2年で12・5㌢、3年で14・5㌢、4年で16㌢、5年で17・5㌢、と意外に遅い。水温が高い西日本太平洋側のシロギスは瀬戸内海のそれよりずっと早いようである』と・・・・・・・。

 この本が発行された頃、西日本の太平洋側や九州の島々と、瀬戸内海のシロギスとではあきらかに最高サイズが違っていたわけです。
 かと言って、瀬戸内海のシロギスが西日本や九州のシロギスより【短命】ということはありえないので、この差は冬の最低気温によってエサを摂るか摂らないかに因るものであることは間違いありません。

 しかし、ここ20年くらいの間、徐々に瀬戸内海の【冬季最低気温】が上昇し、冬場でもシロギスがなんとかエサを摂ることができる10度~12度の水温になっていき、最近では特に水温の高い海域では30㌢オーバーもかなり上がっている。



(島根県浜田市で釣った、この実寸32㌢のシロギスは、いったい何年生きてきたのでしょう)

 ここで、先日行った鹿児島県薩摩川内市の甑島のキスについて考えてみましょう。

 上甑島の名勝【なまこ池】の中でも、シロギスは釣れます。
ただ広いとは言え、海とは長い砂洲で遮断されているので、エサは極端に少ないせいなのか釣れるキスは小さく黒っぽい色をしている。
 ここでは寿命の10数年生きたとしても20㌢は越えないのではないでしょうか?



(上甑島の【なまこ池】、この中でも引き釣りでキスが釣れます)

 それでは私が今回唯一シロギスのランク物を釣ったK浦ですが、40数匹釣って20㌢以下は4匹で、残り30数匹はすべて20㌢オーバー。
 なぜ頂点に立つ尺ギスが釣れなかったのでしょうか?

 そんなにキス狙いの人が行くわけではなく・・・・というよりキス狙いの釣り人は皆無と言っていいでしょう。
大ギス場に共通の、川も干潟や砂浜もあり、姿を隠すにはもってこいの港もありで、まるで上五島の筒の浦や三日の浦のような場所なのに。
 
 答えは判っていました。
潮の満ち干に従って湾内を行き来する大ギスをしとめるには、ずばり【夜釣り】が効果的なのです。
 しかし、昼間でも2時間やっていて車が3台くらいしか通らない場所で、独り夜釣りをする勇気はありません・・・・。

 深山でのツキノワグマやマムシなど(敵を知り、己を知れば百戦危うからずで)怖いとは思わないのですが、私の苦手なモノに「幽霊とUFO」があるのです・・・・・。
 【しげぽんのひとりごと】のブログの持ち主にそう言うと「幻覚ですよ」とこともなげに言われてしまいました。
彼は一人で十方山などでキャンプをするほどの人ですから・・・・。

 幻覚とはいいながら、境水道では右に左に流れていた土左衛門が、私の足元の杭に引っかかり、朝の8時前から13時まで事情聴取でまったく釣りができなかったなど、結構霊感めいたものがあるんですよ・・・・・。

 話が横にそれてしまいましたが、エサが豊富で温暖で害敵(フィッシュイーターや釣り人)が少なければ、寿命というものがあるかぎり30㌢、いや35㌢にも育つはずなのです。
 次に行く時は、夜釣りができるように誰かを誘って行こうっと・・・・・・・・。

 1985年に、鴨谷師と初めて甑島に上陸したおり、私だけでも26㌢以上を5匹?と30㌢オーバーを2匹釣った下甑島の長浜港、港は大きく姿を変えて長い砂浜はなくなり、キスの姿も見ることはできませんでした。



(1985年発行の週刊釣りサンデー、鴨谷師の記事・ポイント図)



(現在の長浜港、砂浜は埋め立てられ、沖波止や一文字波止が作られ上の図とは大きく様変わりしている)

 どこの大ギス場でもそうですが、それなりの砂浜が回遊範囲にあり、川が湾に流れ込んでいるなどの条件があります。
 地域的な例えで恐縮ですが、島根県大田市の温泉津湾が、大ギス生息場として絶好の教材地です。
ただ、あそこも沖合いに湾口を防ぐように一文字波止が構築され、湾内を潮流がかき回すことがなくなり、湾奥の海底はドロが溜まったようになり、往年のような大ギスはあまり姿を見せなくなりました。

 ところで、シロギスの寿命についてのお話なのに、まったくの余談ですが現在の日本人の最高齢は115歳とか。
記録では泉重千代さんの120歳と237日とのことで、その重千代さん、女性の好みを聞かれたら「やっぱり年上の女かいのぉ」と答えたそうな・・・・・・。

 私の母親は105歳と65日ですが、「ふるさとに帰っても浦島太郎じゃ、同級生もおらんし・・・」と言います。
そりゃぁ、105才の同級生はそうそうおりませんよ・・・・・・。




 

2012/06/04 20:49 | お魚の生態
食い気たっぷりのカレイ
 先日の、【カレイリリース】を見られて、「エエかっこしやがって、鼻持ちならんヤツ!!」と憤慨された方も多いと思います。
 カレイをリリースするのは、【あの場所】だけなんですよ、私だって気むずかしくて釣りにくいカレイを、そうぽんぽんとリリースするほど釣ってはいません。
 それが証拠に、先日の帰り道「関西から娘夫婦が帰省するので、殻付き牡蠣とむき牡蠣を買いに行ったついでに、気になる場所でカレイを釣って食べさせてやろう」と考え、牡蠣屋さんが集まる場所に釣りに行きました。

 牡蠣を洗う汁がじゃんじゃん流れている場所で竿を出す。
さいわいあまりエサ取りもいないので、じっくりと待つことに。

 ほとんど遠投は要らないので、キャスティズム  T 20-385にリールはアオリマチィック フロロを使用。
後ろ向きでお湯を沸かしていると、「ジーッ」とフリーにしたアオリマチィックが鳴る。
 振り向いても竿先は揺れていない?気のせいか・・・・・・・・。

 ドリップコーヒーを入れていると、また「ジーッ」、今度は竿先の揺れが見えたので巻き始める。
32㌢くらいのマコガレイ、娘夫婦に食べさすには一匹で充分と帰り支度。

 帰宅して、刺身にしてやろう・・・・と五枚下ろしにしてみた。
写真のとおり、おなかはぱんぱん。



(胃袋も腸もぱんぱんにエサを食べている)

 飲み込んだ針を取ろうと、エラ部分を見たがハリはない?
おかしいな?とよくよく見たら、胃袋の中までアオゴカイ付きのハリを飲み込んでいる。



 ということは、よっぽど食いが立っていたにちがいない・・・・・と胃袋の重さを測ってみることに・・・・。

 飲み込んだハリとアオゴカイを出しても23㌘あり、体重は420㌘だから全体重の5%くらいエサを摂っている勘定になる。
 これまで文献では、ハマチは23%くらいも食べるが、カレイやキスは体重の1%くらいしかエサを摂らないと書かれていたが、時期によってはかなりエサを摂っていることになる。

 産卵のための乗っ込み時期は、おなかの卵のうが大きくなって胃袋などを圧迫するので、文献どおり1%くらいしかエサを摂らないのかもしれないが、この時期はおなかの卵のうもぺっちゃんこになっているので、たっぷりとエサを摂りながら体力の回復に努めているのかもしれない。



(ぺっちゃんこになりながらも残っている卵のう)

 ということは、場所さえ探せば産卵期より今時期の方が釣りやすいのかもしれない。
よ~し!新しい釣り場探しに走り回ってみよう!!






2012/03/13 20:25 | お魚の生態

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