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願わくは・・・・・・・。

 願わくは 
  花のもとにて
   春死なむ
   その如月の望月のころ


 西行法師の和歌ですが、今回の四国遍路二週間の予定を一週間で終えたには、生来のせっかちな性格に加え、愛犬ぷりんに会いたくなったのもあります。

 が、もう一つ大きな理由があります。
お遍路の途中で咲きかけの桜を目にし、72番曼荼羅寺にて2年間を過ごしたといわれる西行法師の和歌が頭に浮かびました。
 そうなると無性にわが家近くの桜並木が見たくなりました。
旅先で見る桜もなかなかおつなものですが、毎年々愛犬ぷりんと蕾の固いころから散り終わるまで、ほぼ毎日眺めている桜に愛着があるのです。

 駆け足も駆け足で廻り、すっ飛んで29日の15時前に無事帰宅しました。

  

(荷物も降ろさず、ぷりんを連れて桜並木にやってきました、まだ5分咲きなので少しホッとしました)

 今回のお遍路は21日の9時過ぎに家を出て、山陽自動車道~瀬戸大橋~四国自動車道を走って高知南国インターへ。
 そこから高知市~足摺岬~宿毛市~宇和島~西予市~久万町~松山市~今治市~再度松山市~三島川之江インター~香川県~徳島県~室戸岬~安芸市~南国市~高知市~四国自動車道~瀬戸大橋~山陽自動車道を走り、29日15時に帰宅の全走行距離は2201kmでした。

   

(高知県南国市にある29番札所《土佐国分寺》から打ちはじめました)

 国分寺さんで白衣の背に「南無大師遍照金剛」と書いてご朱印をいただきました。
お寺さんは商売ではないので、金剛杖や笠は門前の売店でしか売っていません。

 続いて30番善楽寺、31番五台山竹林寺へ。
この竹林寺境内には、高知県出身で日本の植物分類学の草分け、牧野富太郎博士を顕彰して作られた《牧野植物園》もありますが、境内にもいろんな珍しい植物があり、私など一日いても退屈しないのですが、今回は88か所巡りが主目的なので先を急ぎました。

 32番禅師峰寺、ここはみかん畑の狭い道を走り登るようで大変ですが、登ってみると桂が浜などが一望できます。



(禅師峰寺から見た土佐湾、写真中央辺りが桂が浜)

 桂が浜や竜馬さんの銅像には何度も訪れているので、今回は88か所巡りに専念して33番雪蹊寺、34番種間寺、35番清瀧寺、36番青龍寺と廻ったところで17時(納経時間締切)となりました。

 翌22日は今回の楽しみの一つ《高知日曜市》巡り。



(食べ物はもちろん骨董、刃物、植木などありとあらゆるものが並んでいます)



(おいしそうな漬物の数々)

 しかし、まだまだ先があるので日持ちのしないモノなどは購入できず、楽しみは半減状態・・・。

 その後も市場巡りの好きな私は、37番岩本寺を打つ前に中土佐町久礼にある《久礼大正町市場》に。

 



(レトロな看板がたまらない久礼大正町市場)



(通りにはいろんな露店も並んでいます)



 今回どうしても訪れたかった小矢井賀の浜に来ましたが、お堂はみつかりません。
第一村人と第二村人に聞きましたが、一人は「お堂なんかない」、もう一人の人は「昔は漁師が祀りよったが、最近は行く人がいないから入り道がわからん」とのこと。

 今、車が停まっている場所も元は山で、道路などなかったので探しようがないし、先も急ぐので一時間くらいで小矢井賀を後にしました。
 あっ!釣りの方ですが、先に砂浜で二人ほど竿を出していましたが「さっぱり・・・」とのことなので、高知市内で買ったゴカイはそのままクーラーから出さずじまいに・・・・・。

 窪川にある37番岩本寺のあと、足摺岬にある38番金剛福寺へ。



(金剛福寺駐車場にいた猫、のんびりした場所なんですねぇ・・・・・)



(足摺岬の灯台)

 当初は、土佐清水市の商人定宿を舞台に書かれた、田宮虎彦の小説《足摺岬》に登場するような宿を期待して土佐清水泊を予定していたが、ずいぶん早く廻ったので宿毛市の39番延光寺参道に看板のあった宿を予約。

 こうしてお遍路+日曜市+昔を訪ねる旅の一日目と二日目は終わりました・・・・・・・。
























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2015/03/29 17:26 | 四国遍路

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