3月26日から4月3日まで、大事な母の追善のために四国遍路に行ったことは書きました。
昨年に続き2度目なので、納経帳には「重ね判」と言って、墨書は無しで朱印だけいただくようになっています。
墨書は一度目だけで、二度目からはご朱印だけを重ねて押していきます。
訳あって、左の31番札所「竹林寺」は三度目なのでご朱印が3つ押してあります。
(左上の青や紫の印は、四国霊場1200年記念の判です)
今年は逆打ちで廻って、家に帰ってよくよくご朱印帳を見てみると、「なぁ~んとおぉぉぉ~!」一番札所徳島県鳴門市の霊山寺のご朱印が押してないではありませんか!!!
確かに一番札所まで廻り、高松道路の板野インターから引田インターまで高速を走り、国道377号線で88番札所大窪寺まで行ったじゃないか!!
よくよく考えてみました。
霊山寺のご本堂にお参りして、「さぁ大師堂へ」と私の金剛杖を探しましたが、杖立てには見当たりません?
(写真真ん中が、金剛杖)
よくよく見ると、私の金剛杖を目より高く捧げて、そこに書かれている《般若心経》を唱えているおじさんがいるじゃないですか!?
熱心に唱えているので、「返してください」とはとても言えず、おじさんが般若心経を唱え終わるまで横で待っていました。
唱え終わり、私に気づいて「すみません・・・・・」と謝るので、「いえいえ私もご一緒に唱えさせていただきましたよ」と言って返してもらいました。
それにしてもさすが一番札所、参拝の人たちや外国人観光客が多いのに圧倒される・・・・・。
言い訳にはなりませんが、杖の件と外国人観光客の多さに圧倒され、作法通り本堂と大師堂にお参りしておきながら、納経所に寄るのを忘れていたようです・・・・・・・。
形から入る私、せっかくお参りしたのに、88ヶ所のうち一ヶ所ご朱印が無いのは・・・・・。
ふと考えたのは、徳島県在住のがまかつテスター矢野勝彦さん。
矢野さんには何年か前に《アオギス》調査のため、吉野川河口付近のシロギス釣りにお付き合いいただいて以来の仲。
「ちゃんとお参りは済ませているので、決してインチキではありませんので、お時間がある時で結構なので、霊山寺さんでご朱印をいただいてきてください」と。
こんな間抜けのおじさんの願いを、こころよく引き受けていただき、無事88ヶ所のご朱印が揃いました(^^ゞ
(晴れて二つ目の重ね判をいただいた、一番札所霊山寺のご朱印)
松山では、ほとんど昼ごはんも食べずに、お参りするか走り回っていた5日間を、《葉月》さんでねぎらってくださった友、家に帰ってからは間抜けな私に代わってご朱印をいただいてくださった友、ほんとうに釣りを趣味にしていてよかった!と思う四国遍路でした。
(愛犬ぷりんとえびね)