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鹿児島県~熊本県へ・・・・・・。

 8日夕方から降り始めた雨、夜中には何度もその大きな雨音に目が覚める。

 9日の朝、8時45分串木野新港発の高速船【シーホーク】に乗るため、7時30分に松屋さんをチェックアウト。
昨夕からの雨は小降りにはなっているが、途中の万之瀬川は茶色に濁った濁流が渦を巻いている。

 45分くらいで串木野新港に着き、駐車場所を選んで小雨の中、荷物を降ろして港の建物の中に入ると、入り口の立て看板には「午前中のシーホークとフェリーニューこしきは欠航、午後の便は未定」と書かれている。
 発券窓口に行き、受付の方に「午後の便はいつころに判りますか?」と聞くと、「お昼ころには決まります」とのこと、とりあえずすぐに乗船券を買えるよう、乗船名簿だけは記入して財布の中に・・・・・。



(乗船予定だった高速船シーホークは、港の奥に係船されたまま)

 「お昼まで時間があるから、どこか薩摩川内市の温泉にでも行きますか」と車を走らせる。
私としては、西郷隆盛さんが愛犬【ツン】を連れて猟をしながら湯治したと伝わる【川内高城(たき)温泉】に行きたいのですが、これは阿久根市長島に行く途中にでも・・・・・と考え、一番近くにある【市比野温泉】に行くことに。
 その中でも一番ひなびた温泉が・・・・・と土地の方に聞いて、【下の湯】という温泉に。



(ちょっとぬるっとした良い温泉でした、入湯料は250円)

 昼からの便で、なんとか渡れるだろうと気楽に考えた二人は、ついでに中世からの町並みがそのまま残されている【入来麓武家屋敷群】見物に。



(入来麓の代表的な武家屋敷のかやぶき門)

 温泉に歴史に、ちょこっと触れたあと、昼からの便に乗るべく再度串木野新港へ・・・・・。
なんと「本日全便欠航」との貼り紙が貼られ、受付の窓口はピシャリと閉まっている。
 それでものん気なテラさんと私は、「この辺りには良型キス釣り場は無いので、阿久根市の長島まで行って、今夜は港まで帰って明日の便に乗りますか」と、往復120kmの道のりもなんのそのと車を走らせる。

 長島に着いてみたものの、好釣り場はほとんどが向かい風で、それも強風で立っていられない場所も。
それでも、風の弱い場所を選んで釣りはじめるが、キタマクラ・イトべラそして私たちがインディアンと呼んでいるトラギスの入れ掛かり・・・・。



(毒を持つキタマクラ)



(イトべラ)



(顔の模様からインディアンと呼んでいるトラギス、広島地方でトラギスとかトラハゼと呼んでいる魚は、クラカケトラギスが正式名称です)

 キスはテラさんが20㌢前後を3匹と私は17㌢(リリース)と、チャリコの26㌢と28㌢、これはMの浦で釣っていた親子三人連れに差し上げた。

 夕方になるとまたもの凄い雨が降り始め、すべての車がのろのろ運転。
篠突く雨】とはこのような雨のことを言うのでしょう、ワイパーがほとんど役に立たないくらい・・・・。
 ふだんよりずいぶん時間をかけて串木野新港へ。
そこに、上甑島里港の【えびすや】のおかみさんから電話が入り、「台風の接近で、他のお客様からもほとんどキャンセルの電話が入っています。今回は残念ですがまた折をみていらしては・・・・?」とのこと。
 
 当初の予定では、8日は南さつま市加世田の【松屋】さん泊。
9日と10日を【えびすや】さんに泊まって、11日には甑島から薩摩川内市に帰り、昨年下甑島長浜の民宿【みち】でお知り合いになった薩摩川内市役所の課長さんとお会いして、夕方から阿久根市の長島に・・・・・だったのですが。

 急きょその方に、「予定を前倒しにして北上しますので、今日お宅にお邪魔してもいいですか?」と電話。
折りよくご在宅で、快くお招きいただいたので厚かましくもお邪魔する事に。
奥様に美味しいお茶と、これまたお手製の美味しいお漬物をいただいて、テラさんと大喜び。
おみやげには本格芋焼酎【柳山高柳】を3本(1・8Lを2本と900mlを1本)もいただきました。

 降りしきる雨のなか、「とりあえず今日中に長島まで行っておこう」と車を走らせる。
今夜はえびすやさんで、美味しい海の幸を堪能して、ふかふかのお布団で足を伸ばしているはずですが、【道の駅 黒の瀬戸だんだん市場】の駐車場で、車の中で仮眠をするはめに・・・・・・。

 翌日の朝から、昨日とほぼ同じ場所を釣り歩くが、二日間降り続いた雨のせいなのか、昨日よりもうんと食いが悪い。
 どうやら大量の雨が降ったせいで「水潮」になっているもよう、この調子ではこの島には長居は無用!と、12日の夜に泊まる予約をしていた、天草の民宿【大漁丸】さんに電話。
「宿泊予定だった甑島に渡れず、昨日は車中泊だったので、なんとか足を伸ばして寝たいから、12日の予定を10日に変えていただけませんか?」と。
 大漁丸さんの返事は快くOKとのこと、さっさかさと蔵之元港まで走り、牛深港行きの【三和商船フェリー】に乗船。
 港の食堂で昼食を摂ったあと、往年の名釣り場【茂串】で投げてみるが、22㌢が1匹だけ・・・・・。
地元の方の話では、「昔はこの湾奥で30㌢のキスも釣れたが、網入れがあってのちはさっぱり・・・」とのこと。

 釣りのち観光で、初めてのテラさんを案内して、崎津の天主堂と大江の天主堂を巡る。



(高台にある神社から眺める崎津天主堂)
 
 富岡には16時ころに着いたので、去年も行きたかったが、一人だと歩くのがおっくうで、ついついパスしてしまった富岡の巴崎の砂洲にある釣り場を目指す。



(富岡城から眺める巴崎、ずいぶん昔の話ですが、この中間辺りで全日本キス選手権大会優勝魚が釣れている)

 今回の計画段階のブログで「一人だとついついや~めた!となるが、今回はテラさんと一緒なので・・・・」と書きましたが、この巴崎を間近に見たテラさん「や~れやれ、とても行かりゃぁせんよ・・・・・」
 なんと、私に輪をかけたくらい歩くのが嫌いらしい・・・・・・。

 仕方なく、去年24㌢を釣った砂揚げ場から釣りはじめるが、ここも水潮の影響なのかさっぱり・・・・・。
早々と竿を仕舞い、天草のキリシタン一揆でも落城しなかったと言われる名城【富岡城】に登って眼下に広がる巴崎やその向こうで噴煙を上げている雲仙の普賢岳を写真に撮る。



(昨日までの強風はどこへやら?富岡城を映す池面は穏やかで、逆さ富岡城が見られました)

 17時30分に、予約していた民宿【大漁丸】さんにチェックイン

 ここまで、私が釣ったキスは鹿児島県と熊本県を併せてたったの5匹、「キスはどこじゃ~!」






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2013/06/15 21:41 | 遠征のお話・思い出

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