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母川回帰
 鮭・鱒類においては、母川回帰と言って生まれた川に帰って来る。
私のカミさんの里では、(江の川の最上流)家の前の川に鱒が真っ黒になるほど遡って来ていたと、今年97才になるおばさんが言っていた。おそらく島根県の浜原ダム(1953年完成)が出来る以前のお話だろう・・・。
 カミさんのお姉さんの嫁ぎ先の川でも(太田川の最上流)、やはり川には鱒がたっぷりと遡っていたと、先年90才過ぎで亡くなった姑さんが言っていた。王泊ダム(1959年完成)ができる以前のお話だと思われる。

 前者は山陰の江の川だからサクラマス、後者は太田川なのでサツキマスだと推察できる。
これらの陸封型(川から海に帰れなくなったり、帰ることを忘れた形態)が、ヤマメとアマゴなのはご存じのとおり。

(サツキマスの陸封型の尺アマゴ)

 前置きが長くなりましたが、渓流魚はかくのごとく生まれた川に帰っていますが、我々の愛するカレイはどうなんでしょうか?
 カレイは、普段は70mくらいの深い海に暮らし、産卵時期になると浅い砂場を目指してやって来ると言われている。
 その時カレイは、鮭や鱒のように生まれた砂浜に帰ってくるのでしょうか?
 それとも、とりあえず仲間と一緒に群れで行動し、適当な砂浜にたどり着いているのでしょうか?

 もし生まれた砂浜に帰って来るとしたら、道路拡張や埋め立てで海岸線が大きく変わることはかなりのダメージになるのでは・・・?
 棲みやすい適当な砂浜にあつまるのだったら、カレイ共通の好みを見つける事ができればしめたもの。



 ただ、そんなカレイの楽園を釣り人たちが「夜討ち朝駆け」で攻め立てたり、ナマコ漁の底引きが海の水が濁るほど掻いて行ってはかわいそう・・・・、やはり何ヶ所かは静かに産卵できる場所を、そっとしておいてあげたいものです。


【今日のぷりん】
 今日は、広島市の平野部でも少し雪化粧となりました。
ぷりんは生まれて5回目の冬です。

(雪を匂ってみては不思議そうにしている愛犬ぷりんです)
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2009/01/24 21:28 | ぷりん登場

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