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歩き遍路6日目にして最初の試練?
初めての歩き遍路にあたって、参考になるモノがないか?と探したところ、2冊の遍路本を見つけた。
 
 ただよくよく、見ていたら発行年度やデザインこそ違え、共に《山と渓谷社》の発行したモノ。
よって、歩きの行程表はまったく同じ・・・・・・・・emoji



 それは置いといて。
一応、手探り状態の段階ではこの本の情報を頼りにするしかない、と計画を練ってきたが、6日目にして行き詰まってしまった。

 本によると、恩山寺から19番立江寺を打った後、20番鶴林寺の麓にある生名集落までとあり、7日目は、生名から鶴林寺に登って、一旦川沿い迄降りて21番太龍寺を登り、また降りて22番平等寺迄とある。
そこで、生名にある《金子や》を予約しておいた。

 《民宿ちば》を6時30分に出て立江寺へは8時05分に到着。


(19番立江寺の納経印 ご本尊は地蔵菩薩、ご真言は、おんかかかび さんまえいそわか)

 立江寺から生名へと歩き、当日の宿《金子や》には、11時過ぎに到着。
遍路本では、これで一日行程になっているが、昼前には着いてしまった。
おまけには、金子やのチェックインは15時からとのことで、4時間ちかく休む場所も無く路頭に迷うような・・・・・。

 4時間はいかにももったいない、考えた挙句変則的だが今回初の試みとして20番鶴林寺へは、今日中にお参りすることにして、金子やまで戻ることにした。

 『一焼山、二にお鶴、三太龍』と言われるだけあって、鶴林寺までの登りは本当にキツいemoji
焼山寺の遍路ころがしは、6~7人のお遍路さんと後先になって登ったから励みになったが、ここは一人旅・・・・・・。

 それでも、13時21分には鶴林寺にお参りすることができた。


(第20番鶴林寺の納経印 ご本尊は地蔵菩薩でご真言は おんかかかび さんまえいそわか)

 このまま金子やに戻るか?と考えたが、いかにももったいない。
そこで太龍寺への登り口のある旧大井小学校まで歩いて、そこからタクシーを呼んで金子やに戻ることを選んだ。

 これまた鶴林寺からの下り坂のきついこときついこと、「これが逆打ちだったら大変だ」と独り言をいいながら下る。
 那賀川添いにある、旧大井小学校には14時18分に到着。
これだけ歩いても、金子やのチェックイン時間よりも30分以上早くに到着したことになる。

 テント持参の遍路旅なら、ここで宿泊なのだが、仕方なくタクシーを呼んで金子やまで戻り、また明朝タクシーで旧大井小学校まで送ってもらうことに(翌日太龍寺で会った若い歩き遍路の人がテント泊をしていたそうです)。

 金子やまでタクシーで帰り、「明日は山中での昼食になるからお結びでも作っていただけますか?」
「一人でやっているから出来ない!」と素っ気ない。
 仕方なく1kmはないものの、数百m歩いてコンビニまで・・・・・・。


 

 











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2024/10/14 12:01 | 四国遍路
歩き遍路5日目、初めて手を合わせ、拝まれた日・・・・・・。
4日目の宿《鱗楼》を出て、17番井戸寺へと・・・・・。

  前から来たご老人が歩みを止め、ピタっと静止して私に向かって手を合わせて拝んでいる。
初めての経験で一瞬戸惑ったが、当然ご老人は私を拝んでいるのではなく、歩き遍路の私と《同行二人》のお大師様を拝んでいたのですが。

 恥ずかしながら初の経験だったため、この時はこちらからも手を合わせることを失念しておりました。
(この後、徳島県内で手押し車に座って日向ぼっこをしていたおばぁちゃん、高知県で畑の草むしりをしていたおばあちゃんに、愛媛県と香川県で、それぞれおじさんが手を合わせているのに、私も合掌してその方々の健康とご多幸を祈りました)

 第17番井戸寺には8時09分に到着。


(井戸寺の納経印、ご本尊は薬師如来、ご真言はおんころころ せんだり まとうぎそわか)

 徳島市内をすたこらemojiemojiemojiと・・・・・・。
11時前、徳島ラーメンの有名店《いのたに》で早めの昼食、私の口には少し醤油辛かった。
 阿波おどり会館前を11時35分に通過、一歩も脇にそれるのは歩数が損なので、見学は諦めて次回車で行った時に・・・・・・と通り過ぎる。

 途中で見つけた《クロネコヤマト》で、少しでも荷物を軽くと考え、キャップやジャケット、履き替えのシューズなどを家に送り返す(後日談だが、かみさんは徳島土産でも入っているのか?とワクワクして開けたらしいemoji

 遍路を始めて5日目、まだ慣れないせいなのか?それとも初めて一人旅だったせいなのか?この日歩いた《徳島南バイパス》の辛さは、遍路中10本の指に入る。
 道路向こうに、徳島の有名釣具店《いはら釣具》を見つけ、立ち寄ってみたかったが、遍路中は一歩も余計に歩く気にはならないので諦めた。


(11月に、徳島県海陽町の民宿《海山荘》に伊勢えびを食べに行った時、念願かなって立ち寄ることができました)

 14時53分、へとへとになってたどり着いた《民宿ちば》に荷物を預けて、すぐ上にある第18番札所恩山寺へ。


(第18番恩山寺の納経印、ご本尊は薬師如来、ご真言は おんころころ せんだり まとうぎそわか)

 恩山寺からの下り道にあったみかんemojiの無人販売所で、車のお遍路さんからみかんのお接待を受けるemoji
  娘と車で廻ったときにも泊まったことがある《民宿ちば》さん、当初の泊り客は私一人だったが、5時過ぎに「この遍路が終わったら、世界一周に出かける」という、ユニークな髪形をしたお兄ちゃんが。
 このように、飛び込み客も引き受ける遍路宿があるにはある。
 



2024/09/10 18:27 | 四国遍路
歩き遍路四日目焼山寺から
歩き遍路四日目、12番焼山寺の下の《すだち庵》を6時30分出立。
すだち庵からすぐの遍路道(赤い点線)に入る。



 地図で見れば、水色の点線の車道よりもうんと短い距離となるが、これがクセ者!
急坂を30分くらい登ったところで、右手の方から鈴の音が聞こえてくる。
「あれっ?お大師さんに会えたかな」と思ったが、声を掛けてみると、私より20分くらい先に宿を出た香川県からの人が・・・・・。
どうやら道に迷ってしまっていたらしい。

 急坂に加え、分かりにくい山道、やっとこさで玉ヶ峠に辿りついたのは8時04分。
一時間半以上急坂を登ってきたということ。


(こんな急坂を94分登って来たことになる)

 玉ヶ峠からの下り道、はるか下方に川と道が見えても、合流するまでの道のりの長いこと長いこと・・・・・、すだち庵を出てから合流地点まで3時間もかかった

 負けず嫌いの私、他のお遍路さんに抜かれるのがイヤで、速足で歩いたがこの日のオーストラリアからの人と、愛媛県西南部をツーポールで歩いていた人と、あと一人の三人に完璧に抜かれてしまった・・・・・。


(鮎喰川に架かる、駒坂潜水橋を渡っているオーストラリアからのお遍路さん)

 13番札所大日寺には12時15分に到着。


(13番大日寺の納経印、ご本尊は十一面観音、ご真言はおんまかきゃろにかそわか

 第14番札所常楽寺には12時59分に到着。


(常楽寺の納経印、ご本尊は弥勒菩薩、ご真言は「おんまいたれいやそわか」)

 第15番阿波国分寺には13時44分に到着、これ以降焼山寺への遍路ころがしで一緒だった福岡からの彼と、オーストラリアからの人には二度と会うことはなかった。


(15番国分寺の納経印、ご本尊は薬師如来で、ご真言はおんころころ せんだりまとうぎそわか

 第16番観音寺には、13時44分。
ここでもって香川県からの人と、二度と会うことはなかった。
長い一人旅の始まり・・・・。


(16番観音寺の納経印、ご本尊は千手観音、ご真言は「おんばざらたらまきりく」)

 みんなはもう一つ先の井戸寺まで行ったようだが、遍路初心者の私は「14番から17番の間で足を痛めたりしたら、迎えに来てくれる」という《鱗楼》に予約・投宿、時間は早めの14時49分。

 ここの女将さん、「だいたい12番の遍路ころがしで、足を痛めた人は徳島駅から帰るから、キャンセルでも大丈夫です」と事もなげに・・・・・・。

 歩き遍路リタイヤ者は、遍路ころがしから徳島市内辺りが一番多いそうで、逆に室戸岬を越えたらほとんどが結願まで行くとのこと。








2024/08/19 08:23 | 四国遍路
初めての歩き遍路・3(三日目)
足に不安を抱えたまま午前7時に藤井寺から、焼山寺への遍路ころがしに挑む。

    

 仕事を辞めたタイミングで挑戦という福岡からの41歳の人、愛知県からの40歳代後半の人、名古屋市から今回が二度目という平野さん、香川県から定年を機に歩き遍路をという5人で出発。

 すぐに香川県からの人が遅れ始める(彼は、結局7時間30分掛かったとのこと)。
二度目の平野さんは、速くもなく遅くもなくのマイペースで、私たちが休んでいたら追いついて来る・・・・・。

 私たち3人が先行したが、さすが40歳代の二人は速い。


(右上の赤矢印が福岡からの41歳、左の赤矢印が愛知県の40第後半の人)

 登りでは二人にぐんぐん離されるが、下りになると二人に「速いですねぇemoji」と言われながら追いつくの繰り返しで、長戸庵~柳水庵~一本杉庵と歩を進める。

  
(弘法大師お手植えと言われる大杉の下で、大きなお大師の銅像が迎えてくれる)

 《速脚5時間、並脚6時間、弱脚8時間》と言われる遍路ころがしを、みんなのお陰で5時間弱で歩けましたemoji

 第12番札所 焼山寺の納経印、ご本尊は虚空蔵菩薩でご真言は《のうぼうあきゃしゃ きゃらばやおんありきゃ まりぼりそわか》



 焼山寺から、民宿《すだち庵》までは約30分で到着。
しかしチエックインは15時からということで、3時間ちかくの待ち時間。
 ずっと先の《植村旅館》に泊まる柳原さんたちとはここでお別れ。
これくらい離れると先行者とは、ほぼ二度と出会うことのない遍路旅です。

 すだち庵さんでは、スタッフが神山温泉まで車で送り迎えしてくれるので、ゆっくりと汗を流して疲れを取ることができました。
 荷物を運んでくれたり、温泉への送迎などいいことづくめでは・・・・・、食堂が狭い(4人くらい)ので、次のグループのため急かされて、あまりゆっくりできません

 だいたいどの宿・民宿も、早く着いた順にお風呂に入るようになっています(洗濯機・乾燥機もそうだと思っていましたが、ベテランの方に多いのですが、宿は口を出さないので、早い者勝ちのようですemoji)。
 一番風呂がいいemojiと思われますが、私は気にしいなので次の人の事を考えるとついついカラスの行水emojiになってしまいます。

 


2024/06/29 10:39 | 四国遍路
初めての歩き遍路・1 (準備&歩き一日目)
昨年歩き通した四国遍路、毎日25~30km総距離1,300~1,400km歩くには、とにかく荷物は軽いに限ると、リュックも重量を主眼に選んだ。
 それぞれの重さを測っては、5kg未満になるように考えた。
 
 これに、一番大切なな遍路用品やお賽銭だけでも1kgはあり、飲み物は別で5kgははるかに越えている。



 遍路本を見ていると、下のような輪袈裟と二重になった真言宗の数珠を用意と書いてあるが、私の家は浄土真宗なので、わざわざ遍路用に買っても、回り終えて粗末にしてはいけないので、浄土真宗の御式章と数珠で廻りました(みなさんはどうしているのでしょうか?)。



浄土真宗の御式章と数珠。


 広島新幹線駅バス乗り場から徳島行きの高速バスに乗ったが、鳴門西BAで降りるとわざわざ徳島駅まで行って、列車に乗り換えるよりはるかに一番霊山寺に一番近い。
 降りたところに坂東タクシーの看板があるので、電話して迎えに来てもらった。

 一番札所にお参りして。


(このあと三日目には、とにかく軽量化のため左手に持っているキャップや、着ているゴアテックスのブルゾン、長距離歩きに向かなかった写真で履いているシューズも、わずか1kgくらいだが宅急便で家に送り返した。かみさんは徳島土産でも入っているかと期待したそうだ)


一番札所《霊山寺の納経印》ご本尊は釈迦如来でご真言は「のうまくさんまんだ ぼだなんばく





 札所を出てすぐ前の撫養街道を右に、約1.8km歩いて二番札所極楽寺へと歩く。
緊張感からか、あまり道中をおぼえていないemoji

 二番札所《極楽寺の納経印》ご本尊は阿弥陀如来、ご真言は「おんあみりた ていせいからうん

      

 二番札所から約2・6km歩いて、三番札所金泉寺へ。
ご本尊は一番と同じ釈迦如来で、ご真言も同じ「のうまくさんまんだ ぼだなんばく

 三番札所の納経印。

           

 四番札所に向かって歩いていると、人ひとりしか通れない遍路道に入る。

   

 途中、結願を遂げられなかった人たちを、地元の人が手厚く葬った遍路墓が並ぶ。
静かに頭を下げて通り過ぎる。
 遍路道すぐそばのお家のワンちゃんに、ものすごい剣幕で吠えたてられる。
多分ここを通った多くの遍路さんが経験しているでしょう。

 四番札所《大日寺》の納経印、ご本尊は大日如来で、ご真言は「おんあびらうんけん ばざらだとばん

      

 ここからさらに2km歩いて、大きな銀杏の木が迎えてくれる五番札所《地蔵寺》へ。
ご本尊は《地蔵菩薩》で、ご真言は「おんかかかび さんまえいそわか

 五番札所の納経印



 歩き初日だし、半日だとこの辺りまでが精一杯。
実は、ここに来るまでの間、疲れて田んぼの畔に座り込み「このまま歩けるのだろうか・・・・」と、考え込んでしまいました。

 ということで、地蔵寺前の《森本屋》かもう少し県道を歩いて《寿屋食堂》、まだ頑張れる人は6番札所《安楽寺宿坊》に泊まるといいでしょう。
私は寿食堂に泊まりましたが、鶏肉が食べられない私は鴨鍋にちょっと・・・・・。












2024/06/12 13:46 | 四国遍路

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