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愛おしいアオギス。

 広島地方で【釣りごろつられごろ】をご覧になったみなさまは、今回の釣りモノ【アオ・・・・】が、アオギスだったのを判っていただけたと思いますが、週遅れの放映がある地域や、まったく放映されない地域の方々には、まだ答えを発表していませんでしたね。



(答えは上の写真のアオギスでした)

 テレビの内容は、
 一生懸命遠投を繰り返す私には、ヒイラギやフグ、そしてシロギスばかり。
 そんな私を尻目に、海野先生と一緒に参加した教え子の女性がアオギスを釣り上げる。
 余裕を持って褒め称えているうちに、またまた彼女が2匹目を釣り上げる。
 ハッパを掛けられた私は、目の色を変えてアオギス釣りに・・・・・。
 やっと本命のアオギスを釣り上げ面目躍如。
 尻ビレを少し切り取って、アオギスは干潟が続く元の海にリリース。
 
 とテレビで観れば15分間の激闘でした。

 このアオギス、かっては日本各地の干潟のある内湾(東京湾より北の干潟は除く)にはどこでも生息していたそうですが、かろうじて残っていた東京湾、徳島吉野川河口、周防灘に面した山口県・福岡県・大分県、そして鹿児島県吹き上浜も、今では周防灘を残して他の地域は絶滅したと言われています。

 このアオギス、日本のほかには台湾にいると言われていますが、自分で確認したわけではないので、はっきりとはいえませんが台湾のモノはモトギス(日本にいる4種類のキスの中では、アオギスに一番近いキス)ではないかと思っています。
 いつか台湾にアオギス探しに出掛けたいと思っています。

 この絶滅に瀕しているアオギス、私の代で絶滅の声を聞きたくない!!と考え、(公財)日本釣振興会中国地区支部で、共に役員をしている広島大学大学院の海野先生に「なんとかアオギスを絶滅から護りたいのですが」とご相談し、先生も研究に乗り出してくださった・・・・・・・、そんないきさつがあります。

 研究の手始めに、元アオギスが生息していた東京湾、伊勢湾、徳島吉野川河口、そして現在も生息している山口湾、豊前海にいるシロギスのサンプル集めに取り掛かりました。

 遠方の東京湾は千葉サーフ会長の坂井勇二郎氏に、伊勢湾はえのみやサーフ会長大田豊明氏にお願いして送っていただきました。
 徳島吉野川河口は、徳島鱗友サーフ会長矢野勝彦氏にご案内をお願いし、クラブのK村さんと吉野川河口に行きました。
 山口湾はかめや釣具総本店のOさんにお付き合いいただいて集めました。
その他、サンプルは多い方がいいだろうと、山陰と周防大島のシロギスサンプルも集めました。

 そして肝心要のアオギスですが、クラブの達人さんにお付き合いいただき、2009年2010年、そして今回の取材を兼ねて3回の九州釣行を重ね、やっと今回の取材で釣ったサンプルで、一応のサンプル集めに終止符を打ちました。

 テレビの中でも言いましたが「自分だけ遊び呆けてばかりいないで、未来の釣り人のために少しでも役立つことを・・・・」と足掛け4年走り回りました。

 今回アオギスと関わりあっているうちに、これまでよりも一層干潟やきれいな海が大切なことに気づきました。

 広島県西部に住む友人から、カレイが2枚釣れた!と写メールが来ました。
ご近所のキンモクセイも咲いているので、いよいよカレイ開幕ですね。

 私は、今週末の落ちギス大会のあとか、月末の似島家族初心者投げ釣り大会のお世話が済んでからの開幕にしようかな・・・・と考えています。

【久々ぷりん】



 写真では、なんだかしおらしげな顔をしていますが、避妊手術をしてのち、まるで男の子になったように暴れまくっています。
 
どうせ寝る前には、お母さんとおもちゃをお片づけするのに、気に入らないことがあると、ぬいぐるみなど咥えて走り回っています。






 

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2012/10/17 16:50 | 遠征のお話・思い出

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