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落ちギス考(ラジエーター効果)

 先日のブログで、シモリや捨石廻りはラジエーター効果が・・・・・・・、と書きました。

 私は以前、ビール関係の会社に勤めていました。
工場の中、上屋と呼ばれる屋根だけの設備の中には、たくさんの空ビンが山のように積まれていました。
どんなに暑い時でも、その側に立っていると空ビンの間を通ってきた風が、冷たくも感じるくらい涼しかった記憶があります。
 それは、どんな熱風も日陰に積まれているビールの空ビンの間を通り抜けるあいだに冷やされて、涼しい風に変わるわけです・・・・。

 また10年くらい前、島根県の宍道湖で開かれたハゼ釣り大会にゲスト参加をしたことがあります。
その年も残暑が厳しく、ハゼ釣りにはまだまだ早い・・・と思われる状況でした。
 周りを見渡しても、ほとんどハゼを釣っている人がいません。
私はいいかっこをしようと、目いっぱい遠投を試みましたが、さっぱりアタリがありません・・・・・。

 そのうち、5~6才くらいの子供が割り箸の先に糸とハリを結んでもらい、捨石の中に仕掛けを入れました。
すると、その子供の仕掛けに13㌢くらいのマハゼが釣れました!!
 まわりにいた子供も大人も競って捨石の間に仕掛けを落としたところ、ドンコも混じるがマハゼも結構釣れました。
 その光景を見た私は、「高水温のなか、捨石の中はラジエーター効果で、水温がやや下がりそこにマハゼたちが逃避していたのだろう・・・・」と当時執筆していたスポニチの釣り欄に書いたことがあります。

 つまり、今年の高水温による酸素量の低下がみられ、本当は砂浜で【落ち】行動に入りたいはずのキスも、水温の低い深みや川水の影響を受ける浜辺、そしてラジエーター効果があるシモリや捨石周りに息を潜めているのでしょう・・・・・。

 6日に、浜田市のK見さんからメールがあり、大好きな「Y浦にキスが戻って来ました」とのことでした。
約2時間足らずで、20㌢前後を25匹も釣ったとのこと。このサイズが釣れ始めると、【落ち】の雰囲気ぷんぷんですね・・・・。



 思うに、4日土曜日の山陰地方はやや波が高く、その波によって混ぜっ返されて水温もやや下がり、酸素も補給されたのが好結果に繋がったのではないでしょうか?

 今回の台風9号の余波で、今日の山陰は3m~5mの波とのこと、やはり自然の摂理とでも言いましょうか、これによって海水温が下がったりで、やっと秋らしい山陰の海になることを祈っています。

 余談ですが、広島湾の牡蠣もまったく台風の影響が無い年よりも、被害の無い程度に台風に遭った方が出来がいいとの話を聞いたことがあります。

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2010/09/07 19:46 | 未選択

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