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カレイが危ない(消える)!!!
昨日、クラブ員のOT氏が江田島H瀬で、マコガレイの34㌢とイシガレイの35㌢を釣っていた。
 私も14日に江田島のK川でマコガレイの35㌢を釣った・・・・・・・・・・・・・・・

  
 (14日に、K川で釣ったぷっくらと太った35㌢の戻りガレイ)

・・・・・が、昔に比べると複数枚の釣果が出ない。おまけにはここ数年、手のひらサイズのカレイにはあまりお目に掛からず、釣れたら30㌢オーバー。

 
 (かっては、手のひらカレイのトリプルなどもあったが・・・・・・)

 「30㌢オーバーなら、文句はなかろう!」と言われそうですが、ここが問題なんです。

 一般的に、カレイは夏場に向かうと水深60m前後の深場に落ちて夏を越し、秋になると産卵のために浅場にやってくるといわれているが、その年の1月に産卵され春に孵化した5㌢くらいの赤ちゃんガレイが、親魚のように深場に行けると思いますか?ましてやもう真夏と言える7月ころに・・・・・。
 つまりは、当歳魚や二年魚など小さなカレイは、沿岸部で過ごしているのです。

 以前私が県支部長を勤めていた(公財)日本釣振興会広島県支部が、7月に実施していたマコガレイの放流、ちいさな5㌢前後の稚魚が海に放たれるのです。



  
  (毎年7月にやっていたマコガレイの放流)

 つまりカレイは、当歳や二、三年魚と小さいうちだけかもしれませんが、沿岸部で過ごせるのです。
 となると、ここ10年くらい増えに増えた《カワウ》の存在が問題になるのです


(ここ10年くらい猛威を揮うカワウ)

 漁師さんいわく、「こいつら、バケツいっぱい喰うけぇの」と。
上の写真のカワウがそれぞれバケツいっぱい喰うのを想像したら恐ろしいemoji


     
    (友人が撮った、大きなボラをまる飲みするカワウ)


(これらのカレイも、カワウの被害からかろうじて逃れたものと思われる)

 14日に出会った漁師さん、「ワシら、時々カワウを駆除して腹の中を調べているが、カレイやダツは二つ折りにして腹に入れている
カレイやダツのほか、セイゴ、マダイ、メバル、アイゴなど大抵の魚は飲み込んでいるが、チヌはあまり見ない?」とのこと。

 手のひら大のカレイを二つ折りにしてでも飲み込むのなら、警戒心の薄い放流されたカレイの稚魚など、掃除機で吸い込むようなものだろう。

 次回に書くアイナメに続いて、瀬戸内海のカレイも環境省による《絶滅のおそれのある地域型個体群》に指定される日も、そう遠くないのだろうと残念ながら思う。






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2025/03/16 20:06 | カレイ

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