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 日本の海岸線は世界で6番目に長いと言われている。
神話の時代から海に関するお話には事欠かない。
 海だけではなく、川も清流も渓流も滝も池も湖も、と他国に比べて水に親しむ場所を挙げればキリがない。

 ①私の子供のころは、瀬野川という川(子供のころは海田川と言っていた)の河口に泳ぎに行き、アサリやハマグリをとったり、カブトガニを捕まえて遊んだりしていたが、護岸にカキ殻がびっしりで手や足を切るのと、帰り際に塩でベタベタになるのが玉に瑕。

 ②それがいやな場合は、自転車で90分以上も掛けて太田川の中流、今の安芸大橋という赤い橋が架かった辺りに遠征して泳いでいた。
 ここは急流で対岸に渡るにもかなり流されるスリルがたまらなかった。

 ③②の場所は、行ったら日暮れになっていた・・・・・ということもあり、近場ということで家から歩いて20分くらいの溜池に行って泳いでいた。
 池の中でかくれんぼをし、池のふちの茂みに隠れたら蛇が水面を泳いで来て、度肝を抜かれたものです。

 ④ある時は、友人の家が広島駅前で《ロマンスボート》という貸しボート屋さんをしていたので、泊まり込みで遊びに行き、水面から欄干上まで4mくらいある、駅前大橋から猿猴川に飛び込んで遊んでいたものです。


(番号のところに泳ぎに行っていました)

  もちろん、私がやっていたようなことを、私の子供がやる!と言えば反対するとは思いますが・・・・・emoji

 なぜ、オールドタックル話の最中にこんなことを書くのか?ですが。

 最近、《大義名分》がまかり通り、何がなんでも水に近寄る時はライフジャケットを!と。

 私など、状況に合わせて臨機応変に・・・・・というタイプだが、線引きをするとなると、なかなか難しいので、世の大人どもは何がなんでも着せておけ!と安直になるのだろう、まるで《免罪符》を買い求めるがごとく。

 学校によっても、不必要に「川や海に近寄るな!」というところもあるそうで、これではますます《釣り離れ》が起きてしまいます。



 例えば、昨年私が責任者となってマコガレイを放流した上の写真の場所、江田島湾の湾奥で波と言えるものはまったく無く、おまけには両サイドは突堤で守られ、サメよけロープも張られた海水浴場。

 昨年は、ロープ付きの救命浮き輪を用意するだけで、手軽に水に親しんで放流してもらった。



(昨年のマコガレイ放流風景)

 写真を見ていただいたらわかりますが、5m水に入っても、くるぶしの上で膝にも届かないような場所、こんな場所でもライフジャケットが要るのだろうか?

 私のように、水の楽しさも危険性も合わせて体験してきた者にとって、今の子供たちはかわいそうに思えて仕方がない・・・・・・。
 裏を返せば、ライフジャケットを持たない子は水辺には近づくな!と教えているようなもの。

 岐阜の吉田川で水遊びをする子ら、高知県の四万十川の沈下橋から飛び込む子らの方が、よっぽど水の危険性や楽しさを知っていることだろう・・・・・。

 いつから日本人は融通性を無くし、大義名分だけにこだわり始めたのだろうか?

 何かで聞いたことがあるが、台風の予報があったら釣り大会をすべて中止するという釣りクラブもあったとか・・・・・。
 大義名分にとらわれて、台風が沖縄をかすめても、北海道に上陸しても釣り大会を中止するのだろうか・・・・・・、面白くもない味気ない世の中になったものだ。

 この調子なら、この世よりも彼岸の方が面白いかも知れない・・・・と思い始めた。
























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2018/06/14 15:09 | 未選択

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