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イソベラについて・・・・。
 私はずいぶん昔から「イソベラはキューセンベラのように冬眠しないで、同じエリアに生息・産卵するアイナメの卵を食べるからやっかいだ」と書いてきた。
 このササノハベラに代表されるイソベラ、九州や四国では当たり前のように釣れていた。
 私が瀬戸内海で初めてイソベラを釣ったのは、今からおよそ20数年も前、周防大島の片添ヶ浜で・・・。
 その後あちこちで釣れ始め、いまでは広島湾の奥部まで進出して来ている。


(イソベラの代表格、ササノハベラ)

 冒頭の私の説は仮説くらいに思う人も多かったようだが、今年2008年1月28日(月曜日)の中国新聞24面に特集として【いきもの変動】でアイナメ受難のサブタイトルで掲載されていた。
 我が意を得たり!という気持ちで記事を切り取って保存している。



(アイナメのスキを狙って、卵を食べるホシササノハベラ・・許せん!)

 新聞記事の冒頭部分を抜粋すると

 カラフルな卵の連なりが海中の岩肌に輝く。寄り添い、守るアイナメの雄の体は産卵期の冬場、黄金色に染まる。広島湾中央部の白石灯台や小黒神島沖は、彼らが命をはぐくむ場である。その営みが近年、新たな「侵入者」に脅かされている。
 外敵はホシササノハベラ。アイナメが岩場を離れた一瞬を狙い、卵をつついて食べる。瀬戸内海などにすむベラの仲間だが、広島湾には「いない魚」とされていた。

 と書かれている。

 私は数年前までは、持って帰らないのでリリースをしていたが、ここ数年は『イソベラ討伐隊』として、持ち帰ることにしている。
 見た目が悪く、おいしくなさそうだが、三枚におろしてムニエル風にすると結構おいしい。
 ある友人は、「山陰のキスを食うくらいならイソベラの方が美味しい」と言っている(私はキスの方がスキだけど・・・)。
 また彼は「知り合いの板前さんに刺身にしてもらったがすごく旨かった!」とも言っていた。
 あの鎧のような硬いウロコでは海の中には天敵もいないだろうから、私達釣り人が、頑張って持って帰りたい。
 とても硬いウロコ・・・これでアイナメがいくらかは救われる・・・と思いながら落としている。
 うろこの付いたまま焼くと、うろこがとれやすくなる。これを南蛮漬けにする手もある。
 ほかに煮付けなどでも結構いける。
 
 みなさんも、ぜひアイナメのために『イソベラ討伐隊』の一員になってみませんか?
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2008/10/22 19:43 | お魚の生態

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