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孵化してからのカレイの成長度。

 先日、カレイなどの研究をされている方に、7月に放流されたカレイの稚魚には、『夏場には水深のある場所で過ごし、秋には産卵のために浅場に寄ってくる』という、「【習性】は持ち合わせていないはずですが、どんな状況になるのでしょうか?」とお聞きしましたら、次のようなメールをいただきました。

 大阪水試研究報告(1997)によると
【大阪湾におけるマコガレイの移動】として
 0歳魚は孵化後1ヶ月程度で沿岸漁場よりも浅い海域に着底する。

 その後、同所で成育し、同年の8月になると成長のよいものは沿岸漁場に加入し始め、漁獲されるようになる。
しかし、主群はなお浅海域に留まっており、翌年の3月から沿岸漁場に大挙して加入してくる。
これらの群は、6~10月には沿岸~沖合域まで漁場全体に広く分布するようになり、6・7月ではむしろ沖合いでの分布量が多くなる。

 11、12月には分布域は沿岸に縮小するが、翌年1月には2歳魚となって、再び沖合いに分布域を拡大し、2月以降は沖合漁場から深所に移動する。
 また、2歳以上の大型群は、3~11月まで主群は沖合漁場の外の深所で生息しているが、12月には産卵場への移動のため、漁場内に大量に加入してくる。

 1月には沿岸まで分布域を拡大するが、2月以降は再び沖合漁場から深所に移動するものと推測される。

 とのことです。

 それもそうですよね、放流したカレイの稚魚も、自然に孵化した稚魚も同じ条件ですから、文献にあるように浅場で一緒に過ごして、徐々に成長して行動をしていくのでしょうね。



(私が今まで釣った中で、一番小さい7㌢のカレイ。 山口県での青ギス釣りの小さなハリに釣れました)

 このカレイたちも、翌年1月には沖合いに行き、2月以降はさらに深所に移動をするのでしょうね。

 合わせて、その研究されている方から計算式で求めたマコガレイの年齢と平均全長もいただきました。

 それによると、
雌で1歳 9cm、2歳 19・6cm、3歳 25・5cm、4歳 28・9cm、5歳 30・8cm、6歳 31・9cm

雄は1歳 10・4cm、2歳 18・7cm、3歳 22・7cm、4歳 24・5cm、5歳25・4cm

 とのことです。

 1981年に発行された、週刊釣りサンデー別冊の【カレイのすべて】にも、『成長は緩やかで1歳で10cm、2歳で
15cm、3歳で20cmあまりになる・・・・』と、マコガレイについて書かれています。



(1981年11月10日発行の週刊釣りサンデー別冊魚シリーズ1 【カレイのすべて】表紙)




 となると、昨年の10月13日に釣ったこのマコガレイたち、それぞれ何歳なのでしょう・・・・・・。



【無責任極まりない与太話】

 今、日本では【消費税増税】【尖閣問題】【オスプレイ配置問題】など、問題山積ですね・・・・・・・。
尖閣諸島のうち、南小島か魚釣島に何機かの【オスプレイ分駐所】を作ったらどうでしょう・・・・・・。
 1940年までは数十人の人が住んでいたそうですが、現在は無人島なので万一の事故があっても、人的被害は・・・・・。
 分駐所ができると、どこかに母港が必要となりますが、尖閣問題があるかぎりどこかの自治体も受けざるをえないかも?

 昨日、いつも美味しいお魚をいただいているOさんから、大きなケンサキイカ3ハイ、少し小振りのケンサキイカ5ハイ、マダイの40数㌢にヨコスジフエダイ40㌢弱をいただきました。
 大き目のケンサキは刺身、やや小振りは沖漬け風にタレに漬けました。
 マダイは、鯛そうめんにしておいしくいただきました。
それで、すこしビールの量が多かったようで酔っ払っていますので、こんなたわ言をお許しあれ・・・・・・・。

【今日のぷりん】

 先に起きた日は、いつもこうやって二階からお母さんやお姉ちゃんが降りてくるのを待ち続けます。
本当にかわいいものです・・・・・。



 

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2012/07/11 10:25 | お魚の生態

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