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初恋の彼女に出会った・・・。
週間天気予報では、今日の天気はよさそう・・・・・。

 思うようにいかなかったゴールデンウィークの山菜採り、不完全燃焼のまま夏のキスシーズンに入るわけにはいかない・・・・・、断じていけない!!!『半農半漁』の私の生き方として・・・・・。

 ツキノワグマのテリトリーでもある西中国山地、一人での山歩きは多少の不安があるので、これまた『半農半漁』の、私と同じクラブの達人さんを誘うことにした。

 13日、中国自動車道吉和インターに下りる。
国道488号線を走る・・・・・・・・、この488号線は今から10数年前まで、渓流シーズンの4月から8月いっぱいは隔週のように走っていたのだが、もう十年近く走ったことがない・・・・。

 皆さんお持ちの国道という概念はどんなものでしょうか・・・・・。
実は、この国道488号線はこんな感じです。



 ここは景色がいいので写しましたが、まだ道が広い方ですが、右の崖は数十mあります。もちろんガードレールなどほとんどありません・・・・。

 こんなきれいな場所もあります、でも狭いしガードレールは無いし、結構運転には気を遣います。





(こんな離合もできない一車線部分がほとんどです、対向車が来たらかなりバックをするようです)


 肝心の山菜採り、まずはウドですが、もうかなり大きくなっていて、この状態だと葉先をテンプラにしたり、やや硬い部分はキンピラなどにします。



 山菜の定番タラの芽も、もうかなり伸びてしまって・・・・。

 ワラビやミズブキを採ったあと、沢の近くに生えるウワバミソウもいいのが採れました。
ウワバミソウは皮をむいて、5~6分ゆでてからおひたしやキンピラ、煮物にして食します。



(水気の多いところに生えるウワバミソウ)

 どこで初恋の彼女に出会ったか?ですよね。
実はある場所で、ウドの生えているのを見つけ、近寄ってみると!!!!!!!!!!!!
1mくらい離れた場所にその彼女が!!!

 奇声を上げた私に、達人さんは「マムシでも出たんかと思ったよ」だって・・・・。(マムシくらいでびっくりなんかしませんよ・・・・・)



(えびねの一種、サルメンエビネ)

 そうなんです!今から30数年前、釣り一本だった私が渓流釣りで足を踏み入れた、現廿日市市吉和の細見谷で出合ったサルメンエビネ、その楚々とした花姿に魅せられ釣りと平行して蘭キチになってしまったのです。

 かくて蘭キチになった私は、鹿児島県の甑島に行けば30万円くらいのサツマチドリ(ウチョウランの変種)を買って帰ったり、鹿児島で数万円のエビネを買って助手席の足元に乗せ、大事に持って帰ったりと日本に自生し、一般的に栽培されている地生蘭、着生蘭の50%ちかい種類(育てることが無理なムヨウランやツチアケビなどの腐生ランや、私の基準から見た観賞価値の低いものを除く)を栽培したこともあります。(珍しいとこrでは、ユウシュンラン、キソエビネ、キンセイラン、ヒナチドリ、フガクスズムシソウなど)

 そのきっかけとなったのが、このサルメンエビネだったのです。
ここ10数年、その自生を見たことがなかったので、今回ぜひ見てみたいと念じていたわけです。
 まるで初恋の彼女に出合った気分でシャッターを押しました。

 他にも、エンレイソウやヤグルマソウ、キケマン、ケマンソウ、コケイラン、サイハイランなどたくさんの山野草や野性ランに出会ってきました。

 

(コケイラン)

 今日も投げ釣りに関係の無いお話ですみません・・・・・・。
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2010/05/13 19:52 | 山菜採り
山野草好きな方々には・・・・。

 昨日の山陰西部での追悼釣り(大会?集い・・・)に参加のため、4日の午前9時過ぎに家を出て北広島町に向かいました・・・・。

 さすがUターンラッシュのためか、広島インターのETCレーンに列んでいる車は、上り車線むきの右側に集中している・・・・。
 中国道経由の左側はすいすい・・・・・。

 カミさんと愛犬ぷりんを義姉の家に降ろし、私は山菜採りに出かけることに・・・・。

 5月5日は立夏だというのに、まだこのあたりの山は春・・・・・・・。



(山桜はあちこちで花を咲かせている・・・・・)

 とは言え、さすが雪解けのころに顔を出す蕗のトウは、延びきって白い種子を今にも飛ばそうか・・・・と言った感じ。

 お目当ての山菜はと言えば・・・・・、檜の植林のふちに生えるワラビはまだ、ちじこまったような風情でぽつりぽつりと、まばらに生えている。
それではタラの芽やコシアブラの芽は・・・・と目を凝らして見るが例年に比べまだ食べられるほど延びてはいない・・・・。
 ウドもやっと親指のツメくらいの小さな芽が出ているくらいで、とても採取できそうもない・・・・、今年は海も山も例年に比べやや遅れているようだ・・・・・。

 しからば、大好きな山野草でも見て歩こうか・・・・・と気持ちを切り替える・・・・。

 まずはイカリソウ・・・・・、この名前の由来は花の形が船の錨のように見えることから付けられているが、仲間のバイカイカリソウにいたっては、とても錨にはみえないのだが・・・・・。
 薬草としても知られていて、弱った鹿がこのイカリソウを食べて、再度繁殖のためにメスを探して出かけた・・・・と言われ、強壮剤として漢方薬として利用されている。



(イカリソウの濃色花、薬草としても知られている)

 次はショウジョウバカマ・・・・・、花は通常紫紅色の濃淡が知られているが、まれに緑や白い花が自生する。
同属の白花ショウジョウバカマもあるが、ショウジョウバカマの白花とは葉のふちが波打つのが白花ショウジョウバカマであるので区別が付く。




(ショウジョウバカマの白花)

 熊除けの鈴を腰に下げて山中を歩いていると、夏えびねの小群落を見つけた。
夏に涼しげな紫の花を付けることで知られているが、市街地ではなかなか栽培はむずかしい・・・・。
よしんば咲かせたとしても、紫の発色が悪く白っぽい花色になってしまう・・・・。


(夏えびねの小群落)

 あちこちにこんな古木を見ることがある・・・・、これのもっと大きなものを『山おやじ』と言うらしい・・・・。




 2時間くらい山歩きをしたので、帰りかけると突然道の真ん中にキジが飛び出して来た。



 車を止めて写真を2枚撮ったところで、反対側の山に入って行ってしまった・・・・。

 明日は大好きな山陰西部に釣りに行ける・・・・と思いながらの山歩き、大好きな山野草や野鳥を見ながら一日を過ごした・・・・・、なんと幸せな一日だろうか・・・・・・と感じた5月4日だった。


2010/05/06 19:53 | 山菜採り

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