これまでの数回に比べると、なんと暖かい朝だろうか・・・・・・・。
ワカメを除く褐藻類は相変わらずさっぱりだが、太陽光のよく当たる浅いところに生える緑藻類は、しばらく見ない間にずいぶんと繁茂している。
これもある意味、異常なのかもしれない・・・・・・・。
夜明けとともに、ずいぶんと昔アイナメの47・8㌢とマコガレイ32~36㌢を3枚釣った場所で竿を出すが、本日はエサ取りすらいないようす・・・・・。
底引き船が、こんなに近くまで漕いでいるようでは、まともなお魚を期待するのは無理だろう・・・・・。
午前9時過ぎ、ある方との約束の場所に移動するために、竿を回収しているとなんとなんと小さな小さな19㌢のカレイが逆さまになって上がってきた。
水汲みバケツに活かしたまま約束の場所に・・・・・・。
前回は結構短い時間にパタパタと釣れたのに、時合いが来ても今日はなかなか渋い・・・・・・。
なんとか釣った中の3枚に写真のようなタグを付けてリリース。
アオギスの保全のために、九州や徳島にも行きましたが、カレイについてもいろんな研究に少しでもお役に立てれば・・・・・と考えています。
(波止などからリリースをすると、一目散に潜って逃げるのですが、砂地で逃がすと体が砂地に接地して安心するためなのか、まったく逃げようとしません)
(5分以上この状態でいるので、棒切れを持って来て沖にむかって追い立てました)
なんだか最近は【浮世離れ】した釣りをしているようですが、自分の釣りはこれまでたっぷりと楽しんできたので、私のできる範囲で微力ながら年に何回かは、少しでも後世の釣り人のために、と考え始めています。
あっ!もちろん釣ったカレイは、スケールを宛てた連盟用の大物申請写真は撮っていますよ・・・・・。
私が言ったとおり、今回も【今シーズン 最高の冷え込み】とのことで、9日はマイナス2度。
雪などで道路凍結がなければ寒くてもガマンができるので行ってきました。
カジメなど褐藻類が食い荒らされて、茎だけになっていることは前にも書きました。
地元の人の話では「江田島もアイゴが増えて、海藻を食べるんよ」と言っていましたが、アイゴにしてはひどすぎる・・・・・?と思っていましたが、犯人はバフンうにでした。
茎だけになったカジメに、わずかに残った葉のような部分に、2匹のウニが20㌢くらい登って食んでいました。
これまではあまり気にはなりませんでしたが、よくよく見たらおびただしい数のバフンうにが、異常発生していました。この時期は繁殖期なのか、白い液体を出す固体もいて、ひどいところでは薄いながら海水が白濁していました。
まだまだ増えたら、アワビやサザエより先に海藻を食いつくし、生態系がおかしくなるのでは・・・・・と思いましたが、この近辺にはうにで生計を立てる人もいなそうだし、ゴルフボール大では商品価値もないのでしょう。
さてさて釣りの方ですが、カレイなどの研究をされている【ある方】をご案内してのカレイ釣り。
わずか2時間で、30㌢、30㌢、33㌢、35㌢、40㌢の5枚を二人で釣り上げ終了。
(2週間前に比べたら、ずいぶんと厚みを増しています。ガツガツ餌を摂っているのでしょう)
(2週間前に釣ったカレイは、まだ薄っぺらでしたが・・・)
欲の無い・・・・と思われる方もおられるでしょうが、私の考えはこうです。
居場所はわかっているので、また2週間置いてから数匹釣っては経過をみることにしたのです。
言うならば【カレイの定点観測】をしてみることにしたわけです。
通常、花見ガレイは2月の下旬でも、まだうすっぺらな個体も多いのですが、ここのカレイは結構早くから肉厚になっているようです。
これは、前回も書きましたが「ガツガツと餌を摂るために」この場所に来ているのでしょう。
2009年1月4日のブログで【カレイの狙い方についての疑問、3題・・・・・・】というのを書きました。
その中に、夜に灯りのある場所で釣れるカレイについて、「こんな場所に来ているカレイは、お兄ちゃんに例えて言うなら、広島では流れ川、博多なら中州、札幌ならススキの・・・・・・というように、やる気満々で夜の繁華街に来ているわけですから、当然エサがあれば食いついてくるわけです」と書いています。
この場所も、エサが豊富な場所なので、そこに集まっているということは、食い気たっぷりだと想像できます。
それで、ここのカレイは回復が早く、厚みの増し方も他所に比べると早いのでしょう。
みなさんも、そんなエサの豊富な場所を探して釣れば、良い釣果に恵まれるでしょう。
それからこの場所でもう一つ確かめたいことがありまして・・・・。
40㌢のカレイは、【ある方】が釣られましたが、その日私は石ゴカイオンリーで釣りましたが、その方はホンムシを使用されていました。
やはり大型はホンムシの方が良かったのか?とも思いますが、私はそこでは数を釣ったり大型を釣りたい・・・・というよりは、とにかくどんな小さなことでもいいので【カレイについて確かめたい】ので、今シーズンはすべて石ゴカイでやってみようと考えています。
謎について考える事は本当に楽しいです
余談ですが、私たち全日本サーフでは、一定のサイズ(カレイなら30㌢・40㌢・45㌢・50㌢とランク付け)を数多く釣るという一種の競争のようなものがあります。
多分、上記の場所だとかなりの数が釣れると思います。(前回が10分で2枚、今回が2時間足らずで5枚)
でも、この場所はせっかく見つけた【定点観測】に適した場所なので、口はばったいようですが「今を楽しむより、未来も楽しめるよう」少しでもカレイの謎に迫れるよう、大事に調べていきたいと思っています。
去年も、この大会は当日の朝から出かけ、それでもコウジを付けて投げておき、一本手持ちでキスを狙いましたが、置き竿にしていた本コウジを丸呑みにして上がってきたのは海ケムシでした・・・・。
今年も一応コウジを付けての置き竿2本と、手持ちの引き釣りを、7時15分から始めました。
置き竿は、トーナメントキャスターとマスタライズキスで、引き釣りはプロキャスターでやりましたが、本コウジには結局【音沙汰なし】でした。
さて、そのキス釣りですが、まだまだアタリは渋くて、17~20㌢が16匹で2本バリにダブルは一回だけ。
今日、そのキスをさばいていると、18㌢くらいのキスのおなかから4・5㌢の魚が!!
冗談ですが、思わず『キスは胎生魚か?』と独り言・・・・・。
(18㌢くらいのキスのおなかから出てきた、4・5㌢くらいのハゼ科のお魚・・・・・。)
これまでキスのおなかの中はあまり詳しく見たことはなかったのですが、さすがこの大きさの魚になると気が付きました。
アイナメは、結構大きなベラなどやエビ、そしてタコの足などを食っていますが、キスが魚を食べるとは今の今まで気がつきませんでした。
マコガレイは、一昨年だったかこのブログで書きましたが、28㌢のマコガレイのおなかからキュウセンベラの4㌢くらいのサイズが3匹出てきて、びっくり!したことがありましたが・・・・。
22日に釣っていると、写真のような状態になったキスが釣れてきました。
このように、キスはフィッシュイーターに一方的に食べられてばかりか?と思っていましたが、キスも他の魚を食べるんですね・・・・・。
そう言えば、キスも大型になるとボケジャコに釣れたりするので、魚だって食べるでしょうね・・・。
あらためて感じましたが、自然界って厳しいものなんですね・・・・・。
(22日に、何かにかじられて上がってきたキス)
ところで、今回の協会チヌ・タイ大会、えのみやサーフは呉会場に一般を含め3人、柳井会場に7人の参加でしたが、対象魚のチヌを提出した人が2人だけでした・・・・・。(と、23日に書きましたが、柳井会場の参加者は8人で、対象魚のチヌを提出したのは3人でした、訂正させていただきます)
4月の協会アイナメ大会では、他魚の部の優勝と準優勝の栄誉を、えのみやサーフの二人が獲得したのですが・・・。
さぁ、次の全日本キスは頑張るぞぉ!!
先週、いいように翻弄された落ちギス、あまりの悔しさにいろいろ考え、データを集めそして実践に・・・・と動いた。
まずは、私の大好きなこの場所・・・・・・。
今朝は結構波が高く打ち寄せています。
そして海岸には、まるで四国のつるぎおろしや肱川おろしのような雲が、海へと流れ落ちているのがよく判ります。
朝の早い釣り人だけが見られる神秘的な風景・・・・・。
と、感傷に浸っている場合ではない!!私は、落ちギス探訪にやって来ているのです・・・・・。
先週、最後の最後に良型を釣ったこの場所で。
波が高くて、シモリの位置は見極めることができないので、先週の記憶を頼りに投げてみる。
3投目に23㌢の良型がガツングィー!!と。
しかし、あまり釣れ具合は良くないのか5投目に18㌢を1匹追加しただけ・・・・。
7~8投でやめて、今度は右端の沈み磯付近に移動して投げる。
シモリの間、白く見える場所に投げてまず2連、少し移動して次は3連・・・・・・だが、14㌢~16㌢のミニサイズ・・・・・・・・。
次に、仁万港とその東側の砂浜で投げるが、豆チャリとこれまた豆カワハギのオンパレード・・・・。
東に走る予定だったが、琴ヶ浜で釣っているとき、私と同じ全日本サーフのあるクラブのT会長が「五十猛の田尻海岸に行ったが、波が高く流れ藻ばかり掛かって、お目当てのキスは18㌢が1匹だけ」と言っていたので、これ以上東に走るのはやめ、西に下ることに決めた・・・・。
まず湯里、食ってくるのは捨石の際、これなら延べ竿で本虫を小さく付けて釣ったほうがいいのでは・・・・?
(同行してくれた同じクラブのK牧さん、私の移動癖に、とまどったのではないか?と思った)
続いて温泉津、2投目にキスのアタリに続いて小さなアタリ・・・・・、チャリコか何か?が食ったか・・と合わせると結構重い・・・・。
抜き上げ場所を考えながら巻いたが、あと2~3mのところでハリ外れ!!!アオリイカの胴長25~30㌢が「ハイさようなら~」
せっかくの酒の肴が・・・・・・・・、こうなるともうやる気が無くなるのがこの私、わずか2投で移動を決める。
どこに行くことにしたと思います?
温泉津→江津→浜田→三隅と通り越し、益田市の持ち石海岸を目指したのです・・・・・・。
そうです・・・・・私の中にいるやさしい天使と、わがままな悪魔のうち、わがままで短気な悪魔が囁いたのです・・・・・。
持ち石海岸、ここは先々週ほどはありませんが、1投目からキスのアタリが続きます。でも、サイズは15~18㌢で先日のような24~25㌢の良型は姿を見せません。
一時間で見切りをつけ、せっかくここまで来たのだから・・・・・と山口県との県境の飯浦漁港へ・・・・。
ここも、先々週ほどではありませんが、3連くらいまでなら釣れて来る。
しかし、帰りの時間もあるので16時に納竿としました。
家に帰りついたのは19時20分、車の走行メーターは410kmを指していました・・・・。
先週と、今週釣り歩いて感じたことと、えのみやサーフOBのTさんと、クラブの大田会長のお話も合わせて、私なりの【落ちギス】に関しての考察をお話してみます。
やはり、今年の異常な海水温により酸素不足になり、キスは深みなりいくらかでも水温が下がりやすい河口(大きな川)付近、そしてラジエーター効果を見せるシモリや藻場付近にてすごしてしているようです。
藻場は、その間を流れるうちに起こるラジエーター効果の他に、当然酸素も多く出ることと思うので、フラットな砂浜より、捨石廻り、シモリや藻場の多い場所にはいました。
そして、我々が土用の丑の日にうなぎを食べて盛夏を乗り切るように・・・・・・と、対比してはいけないかも知れませんが、なぜか今は石ゴカイよりも細めのホンムシやチロリの方が食いがいいようです。
東の大田市付近より西の持ち石や飯浦が良かったのは、やはり高津川などからのいくらか冷たい川水が流れ、西に流されるので持ち石の落ちが少し進んでいるのでは?と考えました。
しかし、この暑さ・・・・・・、海水温に影響が出て【落ちギス】が心配です。
「整いましたぁ!! 今シーズンの落ちギスと掛けて、受けない落語家と解きます・・・・・、その心はどちらも落ちが無い」なんてことにならなければいいのですが・・・・・。
今月もレジャーフィッシングが発売されました。
私の【落ちギス】についてのお話が出ています。ただ、今年の落ちギスは取材したときから考えると、ずいぶんおかしな釣況で推移しています。
先日来、このブログで【落ちギス】について書いています。
落ちギスの定義についてよく聞かれますが、私もはっきりはお答えできないのは事実です。
週刊釣りサンデーの会長で、全日本サーフの名誉会長も務められていた、故小西和人氏が書かれた「キスのすべて」などには、短く次のような記述がある。
「冬が近づくと再び深みに去るが、その前の一時期、冬ごもりに備えて採食活動が一段と活発化するせいか、行動域が広がる。これがいわゆる落ちギスで、良型が岸近くでまとまって釣れることがある。」
と・・・・・・・。
私は、キスの周期を越冬ギス、早場のキス、乗っ込みのキス、盛期のキス、夏場のキス、落ちギスなどとそれとなく分けて呼んでいる。
夏場に、波打ち際でピンギスが釣れたり、夜になると良型が釣れたりしている真夏のキスの釣れ具合から、そこそこ良型のキスがまとまって釣れたり、良型が2色付近でガツン!と釣れたりする状況を、私は【落ちに入った】または【落ちの入り口】とか称して自分で楽しんでいる。
いずれにしても、乗っ込みや盛期のキスなどに比べ、比較的釣りやすいので、私はキス釣りを始めるなら落ちギスからがいいでしょう・・・・、と言っている。(カレイは乗っ込み時期よりは、えさ取りの少ない花見ガレイから始めるといいのでは?)
そうそう、先日のブログで水曜日に山陰に行こうか?と書きました。でも行っていません。
実は【落ち】に絡んで、考えている事があります。
先日の琴ヶ浜での大会(集い)、石ゴカイが品切れだったので、パスタくらいの細めの本虫を持って行きました。
26日のあることの残りの石ゴカイと、その細めの本虫を併用して使いました。
ところが、偶然なのか本虫の方によく釣れたのです・・・・・。
その日は単なる偶然かと思っていましたが、当日20匹釣ったTさんが「チロリの方によく釣れました」とのメールがあったので、これは単なる偶然ではなく、本虫やチロリのようなエサにある何かが作用したのでは・・・・・?と思ったのです。
そこで、水曜日の釣行は止めて、チロリか本虫が入手できる金曜日まで待ち、土曜日に釣行をしようか?と考え直したわけです。
それから、これも単なる偶然かも判りませんが、気になるお話が・・・・・。
先日琴ヶ浜に参加されたK見氏の話によると、「Y浦からキスが消えた・・・・・・・、75m沖まで潜ってみたがキスの姿を見たのは一匹だけだった・・・」とのメールと、次の写真が送られてきていた。
(浜田市のK見さんから送られてきた、キスの水中写真)
そして、琴ヶ浜大会の前日、泳いでいた人との会話の中で、「沖にあるブイまで潜ってみましたが、キスは一匹しかいませんでしたよ。」とのお話。
まさに翌日、その場所での釣況は惨憺たる有様で、2時間でキス3匹という惨めな結果でした。
Y浦も琴ヶ浜も同じような状況に見舞われたわけです・・・・・・・・。
まだまだ【落ち】には解明されていない部分が多くあるようです。